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税理士事務所の専門家

数学の啓蒙書などによく出てくる話ですが、確率をきちんと計算すると、直感や実感とあわないことは多いのです。 もちろん、ここでの数値例と、現実の新規公開株における確率は異なります。
しかし、考え方としては通用するはずです。 つまり、仮に「新規公開株を公募で買えれば80%の確率で儲かる」としても、「自分が手当たり次第に申し込んだ抽選に当たったときに、その公募で買った新規公開株で儲かる確率」は80%よりもずっと低いということです。 80%という数字を90%に変えても、95%に変えても、とにかくそれが100%でないなら(現実に100%ではないので)、同じ指摘ができます。

くどいようですが、自分が当たったという前提で確率を計算し直すと、新規公開株の公募で儲けられる確率は、多くの人が直感的に想像する確率よりも低い確率になります。
滅多に当たらない抽選に、もし自分が当たったときには、「凄く幸運だ」と喜ぶ前に、「自分が当たるなんて、何か問題があるのではないか」と疑ってみることも大切です。 もちろん、本当に幸運である可能性もあるでしょうが。
石油や金や鉄の値上がりに賭ける新聞や雑誌などでよくみる金融商品広告は、預金や株式や債券などの金融資産での運用に関するものばかりではありません。

金融商品ではなく、金や原油(精製前の石油)や鉄などの一般的な商品が取引所などで売買されることを商品取引″と呼びますが、この商品取引をもちいた資産運用についての広告も、新聞などで非常によくみます。
原油や鉄が値上がりしそうだと思えば、原油や鉄を買い、しばらくして予想が当たって実際に値上がりしていれば、その原油や鉄を売って儲けようというわけです。

これはまさに資産運用ですが、原油や鉄を買って保管するのは大変です。
そこで、先物取引(場合によってはオプション取引)を活用して、現物の原油や鉄を所有しなくてもいいようにします。 これがいわゆる商品先物取引″です。

商品先物取引では、原油や鉄などの鉱物資源だけでなく、小豆やトウモロコシなどの穀物も取引されており、バラエティに富んだ資産運用ができます。 商品先物取引を扱う業者の中には危険な会社も多くふくまれており、騙されて巨額のおカネを巻き上げられた被害者もたくさんいます。
確かに商品先物取引は投機なのです。 しかし筆者は、金融用語としての投機″とは、価格変動リスクなどのリスクを負う金融取引のことだ、と定義したいと思います。


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